top of page
検索

歌唱前にのど飴を食べてはいけない?

  • sanga29
  • 12月17日
  • 読了時間: 2分

先日、歌う前にのど飴を食べてはいけないという話を聞きましたが、ボイスケアのど飴なるものもあるので、半信半疑でした。

そこで、合唱におけるのど飴の功罪について調べてみました。



のど飴の「功」と「罪」


◆ のど飴の【功】(メリット)

1.乾燥感の緩和

舐める刺激により唾液分泌が促され、口腔〜咽頭の乾燥感やイガイガ感が和らぐことがあります。


2.心理的な安心効果

「喉をケアしている」という感覚が、発声前の緊張を和らげる場合があります。


3.歌唱“前段階”の補助ケア

乾燥した会場に入った直後など、歌う30〜60分前までであれば補助的ケアとして有用です。


◆ のど飴の【罪】(注意点・デメリット)

1.声帯を直接潤すものではありません

声帯は気道の奥にあり、のど飴の成分が直接届くことはありません。

本質的な潤いは、体内の水分状態によって保たれます。


2.歌唱直前は逆効果になることがあります

  • 口腔内のベタつき・膜感

  • 唾液が増えすぎて嚥下が気になる

  • 発音や集中の妨げになる


3.メントール・麻酔感の強いものは注意

一時的に楽に感じても、喉の疲労や無理な発声に気づきにくくなることがあります。


4.糖分が多いものは長時間の練習に不向き

口渇や痰が絡む感覚を招く人もいます。


◉ 推奨されること

  • のど飴は「治療」ではなく一時的な補助と考える

  • 舐めるなら歌う30〜60分前まで

  • 基本は

    こまめな水分補給(常温水・白湯)

    丁寧な発声ウォームアップ


◉ 控えたいこと

  • 練習・本番直前の使用

  • 強いメントール・冷感タイプの常用

  • のど飴に頼って無理に声を出すこと


◆ まとめ

のど飴は「準備段階の安心材料」にはなるが、声を良くする魔法ではない。

合唱では“直前に舐めない”のが無難。

 
 
 

最新記事

すべて表示
合唱前に控えた方が良い食品

高校のコーラス部時代、どこから仕入れてくるのか、同級生にやたらあれは食べたら声に良くないこれもダメという部員がいて、その品目が、カレー、かき氷、炭酸飲料、唐辛子と、どんどん増えるし、合唱前だけでなく常時食べてはダメというので辟易していました。 3年生の時、KBC合唱コンクールで優勝して、自分へのご褒美に自販機でコーラを買って飲んだら、嬉しすぎて涙が出ました。 先日、のど飴の功罪を調べているときに、

 
 
 
童謡「赤とんぼ」のアクセントについて

童謡「赤とんぼ」中の「あかとんぼ」のアクセントについて興味深い論文を見つけました。その全文は、CiNiiのサイトからPDFをDLすることができますが、先ずは、その要旨を紹介します。 (註:論文の要旨はいわばサムネイルの役目を果たしていますので、コピーペーストが可能です。) 日本語テクストの歌におけるアクセント位置に関する検討 ―山田耕筰の『赤とんぼ』を中心として― 山本由紀子* 【要旨】  三木露

 
 
 
童謡 赤とんぼについて

11月までの怒涛のステージが終わり、サンガはようやく通常運転になりました。 今週の練習では、新たな一年に向けて新曲にも挑戦しました。 「赤とんぼ」という選曲のせいなのか、一息ついたからなのか、個人的には久しぶりに楽しく歌うことができた気がしました。 この日に、お世話になった団員さんとのしばしのおわかれが現実のものになり、物悲しい心持ちが、赤とんぼの歌詞に没入する遠因になったかもしれません。 次は、

 
 
 

コメント


Citrus Fruits

© 2035 by DAILY ROUTINES. Powered and secured by Wix

bottom of page