先日のトピックの内容から、初めて買った合唱曲のCDは何だったかしら?と考えました。
それは、「風の歌(中村千恵子作詞・大中恩作曲)」でした。
もう半世紀前のことなのでCDではなくLP版のレコードでした。
しかも、個人ではなくコーラス部の仲間と共同で購入しました。
女子部員がそろって電車を乗り継ぎ福岡市まで行き、レコード店で何時間もかけて視聴し選びに選び抜いて購入した数枚のレコードのうちの1枚でした。
持ち帰ったレコードを同学年の部員全員で何度も聴き、定期演奏会のメインの曲に選んだのが「風の歌」でした。
北風がピューピュ―吹く寒い日も、紺のスカートが汗で潮を吹いてしまうくらい暑い日も、学校の授業はさぼっても部活は休まず練習に励みました。
顧問の先生は吹奏楽部との掛け持ちだったので、なかなか指導を仰ぐことができず、ほとんどが独学でした。
誰かが炭酸飲料は飲まない方がいいと聞きかじってくれば、炭酸飲料を禁止し、刺激物や冷たいものが駄目と調べてくれば、うどんに入れる唐辛子やカレーも禁止し、冷たいものが駄目だとかき氷も禁止で、食に対する楽しみがどんどんなくなっていきました。
因みに、これらを禁止するのが正解は否かは定かではありませんが、未だに練習日にはこれらを避けています。
さて、そんな中、救世主のように現れたのが我がコーロサンガの指揮者である「大分哲照」先生です。
当時は「大分先輩」と呼んでいました。
高校のコーラス部の先輩である哲照さんが大学卒業を機にボイストレーナーとして頻繁に練習を観てくださるようになったのです。
久しぶりに「風の歌」の楽譜を広げてみると、そこには赤字で書いたおびただしい数の書き込みがありました。
その内容は、今も大分先生から指導していただいていることと変わらず、50年経った今も進歩がないなと我らながら反省(苦笑)
この「風の歌」は定期演奏会のメインで組曲全曲を歌い、KBCコンクールでは「冬の風」を歌って優勝しました。
発表の後に半年ぶりに飲んだコーラの美味しかったこと。
優勝でも泣かなかったのに、コーラを飲めた感動に涙が出ました。
福岡県飯塚市
混声合唱団 コーロサンガ
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