合唱講習会に参加して
- sanga29
- 3月13日
- 読了時間: 2分
更新日:3月18日
今年の合唱講習会の講師は作曲家でピアニストのなかにしあかね先生でした。女性の講師は珍しいので、私はかねてより悩んでいる高音部と低音部の発声の変化をスムーズにするにはどうしたらよいかを質問しようと意気込んで出かけました。
ところが、始まってみると発声練習などは一切なく、たんぽぽのありがとうを歌いましょうとか朝顔とかひまわりとか言われ、具体的な指示はなく、自分なりに考えて歌うことを要求されました。この辺りはまだ良いのですが、沈丁花のありがとうとなると、皆目見当もつきませんでした。こんな調子で正直はじめは違和感がありました。
しかし、次第に心と体と声が開かれていくのを感じました。そして、私が質問しようとしていたことはとても下世話なことだったと反省しました。事前に先生のお書きになった曲を練習して講習会に臨んだのですが、不思議なことに先生の曲では高音部と低音部が苦労なく繋がるので、実は質問のために別の作曲家(歌詞は外国語の日本語訳)の楽譜も準備していたのです。講習会中に、先生が作詞作曲される際に日本語のアクセントや音の響きを考慮されていると話されたので、先生の曲が無理なく歌えたのはそのためかと考えました。
講習会が終わって、質問する意思はなくなっていたのですが、ステージの前を通り過ぎる際に自然に「ありがとうございました。」とお礼の言葉が出ました。帰宅してから調べてみると、作曲家、演奏家双方の立場からの『ことばと音楽』についてが先生の研究テーマなのだそうです。
講習会のの時に先生が何度もおっしゃった「今日だけでなく、これから先もずっと役立つように」という言葉を忘れないように、『自分で自転車をこぐ』ことを実践していきたいです。
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