「筑豊アンニョンハセヨコンサート」まで3週間を切ったので、今週の練習日に福岡朝鮮歌舞団歌手のソ・ミヒャンさんが来てくださいました。
今年は、オープニングで全員で「アリラン」を歌い、歌舞団とのコラボで「群青」、合唱団単独で「さとうきび畑」を演奏します。
そこで、ミヒャンさんから「アリラン」の由来や歌詞の意味、発音について助言していただきました。
「アリラン」の由来は諸説あるそうですが、妻が蒸発した夫のリランに向けて歌った歌というのが有力なのだそうです。
つまり「嗚呼リラン」ですね。
初耳でしたが、この説で1番の歌詞が腑に落ちました。
1.
아리랑 아리랑 아라리요(アリラン アリラン アラリヨ)
아리랑고개로 넘어 간다(アリランコゲロ ノモ カンダ=アリラン峠を 越えてゆく)
나를 버리고 가시는 님은(ナルル ポリゴ カシヌン ニムン=わたしを捨てて 去く人は)
십리도 못가서 발병난다(シムリド モッカソ パルピョナンダ=十里も行けずに 足が痛む)
更に、2番の歌詞は様々あるそうですが、今回、最も明るい歌詞を採用されたそうです。
2.
아리랑 아리랑 아라리요(アリラン アリラン アラリヨ)
아리랑 고개로 넘어간다(アリランコゲロ ノモカンダ=アリラン峠を 越えてゆく)
청천하늘엔 별도 많고(チョンチョンハヌレン ピョルド マンコ=青く晴れた夜空には星も輝き)
우리네 가슴엔 꿈도 많다(ウリネ カスメン クムド マンタ=私たちの胸には夢も膨らむ)
発音に関しては、アリランは別バージョンですが、昨年も歌ったので、「みなさんバッチリです。」とお墨付き?を頂いたのですが、2番の별(ピョル=星)だけ発音指導をしていただきました。
日本語は基本的に子音に母音がくっついているので、韓国語の子音で終わる言葉がほんとに難しいです。
私も以前、물(ムル= 水)と을지로(ウルチロ=乙支路)で立て続けに苦労したことがありました。
ホテルの個室でトイレに入ったら、水が出なくて、フロントに電話をかけて、「ムル アンナワヨ=水、出ません」と言ったら、ムルが伝わらなくて、何度も「ム・ル」「ム・ル」とはっきり言うほど益々伝わらず、もしかしてと思い、助詞の「이 イ=が」をつけて「ムリ アンナワヨ」と言ったら、あっさり伝わったので拍子抜けしました。
このように子音で終わる言葉の後に母音が来れば(R+I=リ)となって発音しやすいのですが、子音+子音の場合、いかんともしがたいです。
을지로(ウRチロ)の場合がそうでした。
一足先にソウル入りした友達が乙支路入口という地下鉄駅出てすぐの乙支路病院の傍の焼肉屋さんに居るというので、乙支路入口駅までの行き方を訪ねたのですが、それが通じず、私もフロントマンも汗だくでした。
なにせ、携帯はガラケーの時代だし、安宿に泊まっているので日本語が通じないのです。
なんとかハングルで을지로と書いてようやく通じて事なきを得たのですが、その時、何度も発音指導をしてくれました。
ようはㄹの発音の問題です。
今回の歌詞の별(ピョル=星)も、このㄹの子音で終わる単語です。
ハングルの子音文字は発音器官の形を基に考案されているので、ㄹの場合は舌をㄹの形にすればいいのですが、分かっちゃいるけどそれが簡単にはできないのですよ。
結局、ホテルマンの発音がウルチロではなくウイチロに聞こえたので、それを真似て「ウイチロ」と発音し、ようやく無罪放免となりました。
ここから推察すると、별(ピョル)はルと発音せず、ピョのあと舌をㄹの形にするかピョイと言ってしまった方がいいかもしれません。
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