top of page
検索

思えば出る

sanga29

今日のCD委員会の帰りにカーラジオをつけると、吉永小百合さんの番組でした。

今日は、故宇野重吉さんの110歳のお誕生日だそうで、宇野重吉さん特集でした。

劇団民芸が日活映画と提携を結んでいた縁で、日活のスター吉永小百合さんと劇団民芸の創設者である宇野重吉さんは幾度となく共演されたそうで、その共演ごとの数々の興味深いエピソードを披露されていました。

中でも印象に残ったのが「思えば出る」のエピソードです。

宇野重吉さんがある後輩の役者さんにこうおっしゃったそうです。

「上手にやろうとするな、役の人物を深く思いなさい。この人はどういう人なのだろう、ということを思うのだ。すると、その人が自分の中に入って来て、その人物の思いが客席に伝わるのだ。『思えば出る』。」


実は、私はこの話を朗読の講習会で聞きかじっていて、以来、中学生に朗読の指導をするのに、下手に声色を変えたり、極端な抑揚をつけず、先ず、全文をしっかり読んで自分なりに解釈すること、味わうこと、思うこと。「思えば出る。」を繰り返してきました。

これが俳優宇野重吉の言葉だとは知っていたのですが、今日の今日まで朗読について語った言葉だとばかり思っていました。

それが、俳優に対して芝居のことで発した言葉だったとは。


このような指導に恵まれた俳優さんは誰だろう?

そう思い検索してみると、それは、女優の吉行和子さんで、50年以上も女優を続けてこられたのは、宇野重吉さんの「思えば出る」のひとことのお陰だと感謝していらっしゃるということでした。


「思えば出る」

この演技に対する言葉が朗読にも通じたように、歌にも通じるのではないでしょうか。

コーロサンガでは、歌詞を読みこむようにと、歌詞や解説を頂いているのに、真剣に読んでいない自分を反省しました。


福岡県飯塚市

混声合唱 コーロサンガ


閲覧数:18回0件のコメント

最新記事

すべて表示

歌い初め

今日は今年初めての練習日でした。 何と! その歌い初めの日にテノールパートに二人も加入してくださいました!! この一年で団員が7人増になり、練習会場が手狭になったため、今日は並び順を変えて練習に臨みました。 50周年記念コンサートに向けて弾みがついた歌い初めでした!!...

謹賀新年(音楽の力)

いよいよサンガ50周年という記念すべき新年の幕開けです。 秋の記念演奏会に向けて団員一同一丸となって頑張ります。 さて、今回の「音楽の力」ネタは女優の橋本環奈さんが元旦にポストしたXからです。 筆者の旧姓が橋本だからというわけではないんですが、彼女のXをTwitter時代か...

いまさら聞けない「楽譜の読み方」「音名」

12月もまた新規加入の団員さんをお迎えしました。 お陰様で、来年10月の演奏会に向けて弾みがつきます!! と、いうわけでもないのですが、いまさら聞けないシリーズ第二弾!! それぞれ分かりやすく解説してくださっているサイトをリンクさせていただきました。 「楽譜の読み方」...

Comentarios


Citrus Fruits

© 2035 by DAILY ROUTINES. Powered and secured by Wix

bottom of page